毛と汁と

吸っちゃうぞ

わたくしは割ときれい好きです。
見える範囲はなるべくきれいにしておきたいと常々思っています。
犬と室内で暮らすと部屋はあっという間に汚れ、なんなんとする今日この頃です。
もう、床、毛だらけなんですよ。気を抜くと。
素足でペタシペタシ歩いたらたちまち足の裏が毛むくじゃらに。
四角い部屋を丸く掃く、なんてやっとったら四隅に毛の妖精が住みます。
短毛種だからとなめていました。
短いけどしっかりした黒い毛はすべての布製品に貼り付きます。
(もうコロコロじゃおっつかないからガムテガムテで)
くわえて、大人の階段をのぼり始めたブルーノ、
いつもちんこに汁をプリッとくっつけとるんですよ。
なんの汁なんだかおかあさん知らないけどね、もう、汁。
育犬本に載ってないもの。汁のことなんか。
「オス犬は陰茎に汁を付けがちです。汁を見たら拭き、清潔にしてやりましょう」とか、書いてないもの。
汁付けっぱなしで床に腹這いになって寝るから床に水玉模様が残るんです。
寝起き一番にこの床の模様を見るともう、イイイイとなります。
自分の顔を洗うより先に雑巾を絞ります。
そんなわたくしを見てやつは「なんか始まった」と雑巾に挑み掛かります。
お前の汁を拭いているのだから邪魔をするでないよ と一悶着あります。
掃除機で抜け毛を吸い、床の汁を拭いてわたくしの朝が始まります。
このごろは床汁予防に「赤ちゃんのおしりふき」でまめにちんこを拭いてやるようにしています。
嫌がるでもなくボーッと拭かせてくれたり、ヤメロと逃げ回ったりです。
ブルーノといるときはちんこばかり見張っているのです。
犬と暮らすということはこのようになかなか大変なのでした。