馬様

衝動買いしてえれえ寝かせちゃいましたけどようやく見ましたキル・ビル Vol.2 [DVD]。屁のような感想ですけどもひとことふたこと。
「ラブストーリーつうてるけどラブはラブでも母の愛」つうご意見をあちらこちらで伺っておりましたのでそういった構えで鑑賞したんですけども、なんか、薄〜いとか思いました。ビルが「この子こないだ金魚を踏み殺したよ」て語ってるところをうすらうっとり聞いてるとことか、あれ、要る場面すかね?「この子はこれで生と死について学んだ」とか言うてましたけど。「とうさんはかあさんを撃って、撃ったあと超落ち込んだよ」とビルはおじょうさんに語りました。その線で子育てしてくんなら「かあさんはとうさんに撃たれて腹が立ったからとうさんの秘孔を突いて殺しましたよ」て言わんといかんじゃないですか。どんな子に育てるつもりだオウ、とか思いましたねえ。そうそう、母の愛とか聞いた時、わたしてっきり目の前でおかあさんを殺られたコッパーヘッドの娘さんとかもからんでくるのかなって想像してました。ビタイチ出て来なかったですねえ。「かあさんの仇!」て言われたら主人公も死なないけませんもんねえ。そういうこと蕩々と考えちゃうとキリがないですよね復讐劇って。そういったオチの付け辛さはさておき、カリフォルニア・マウンテン・スネークとのタイマンは良かったです。狭いところで必死になってる金髪美人ふたり。あとはゴードン・リューがパイ・メイやってら、つうてにやりとしたり。
子供がらみのオチのせいで1のようなデタラメ感は失われてた気がしますが、これは仕方ないですよねえ。やっぱり復讐劇に子供からめるのって難しいですよ。「人を呪えば穴ふたつ」つうみたいなオチが一番丸く納まりますよね。もうみんな死んどきなさい!て。タランティーノはユマ様が大好きで殺したくなかったんかもしれませんね。かわいいっすね。どうでもいいけど子供の寝しなに「子連れ狼」のビデオは見せんほうがいいと思いますよ。多分いやな夢見るし。萬屋錦之介。……あ、そうか!「刀を選べば父と共に刺客道へ・手まりを選べば亡き母のいる黄泉の国へ送ってやる」。そういうこと?ビルは彼女を返り討ちにする自信まんまんだったつう・そしたらお嬢ちゃんも殺すことになっちゃうかな、つう暗喩?それとも「子連れ狼」って言いたかっただけ?…もういいや。
以上でーす。