鑑賞

赤ちょうちん [DVD]

赤ちょうちん [DVD]

藤田敏八監督秋吉久美子高岡健二主演。娘が塾に行ったので鑑賞。テレビに切り替えれば楽しげな番組沢山放送してるのに。どうにもやるせない・気が滅入る作品を見て自分なりの幸福論を見つめ直そうとかいうアレにしとこうと思ったのですが、実は食欲を失せさせるために鑑賞しています。夏近いですし。暗い映画見てゲンナリするか犬とそのへん走ってくるか 中年のダイエットは選択肢が貧しいです。実際この作品はすごいのです。これ見てる今、パステルのなめらかプリン差し出されても「あとでいい」と言います。「あとでいい」って結局食べるんですけど。でも、ケンタッキーのパーティバーレルを差し出されたら最後、大統領でもぶん殴ります。絶対かしわ禁止。「リング」で、林檎殺人事件の振り付けみたいにフニフニと貞子がこっち来るシーンみたいな、生理に訴えかけるイヤさが「赤ちょうちん」に於ける鶏肉です。多分見た人にはうなずいてもらえると思います。
最初小さな火種のたき火だったのがサクサクと燃料を足され、くさいにおいの煙がモウモウとくすぶり、秋吉久美子の背中の電池が液漏れをはじめ、液が糸引いてダラッダラになったところで完全に故障・やるせなくてぐったりそして全焼… て感じのお話です。心の中の男G根Gが乳児並みに萎えてめり込みます。秋吉久美子の肢体がたいそう美しいにもかかわらずです。
ところでわたしは桑田佳祐が大の苦手なのですが、これに出てくる長門裕之がなんだかとても桑田で、またこれがものすごい胃にもたれる演技つうか腹が立つつうか、わたしの桑田嫌いは多分長門のせいだと思います。この映画ちゃんと見るの初めてですけどわたし。デジャブかいの。