マッチ犬

ブルーノは散歩時に「ショルダーリード」という発明品を使用しています。引っ張り癖のある犬による、グイン!という、釣り用語で言うところの「ファイト」を和らげるとともに、当の犬にも「引っ張ったらいかん」ということを知らしめるような仕掛けのある引き縄です。こう、首にカチッとして、伸びてくるヒモを、脇にこう、ヒュッと入れてね、って口で説明してもアレなんですけど
 男前モデル
↑このような具合になります。ワーイと引っ張って前に前に出ると、脇がキューと締まるようになっているのです。脇がキューとなると歩きにくい→じゃあ歩きやすいようにワーイとならないようにしよう、と犬に気付きを与えると。使い始めた時分はてきめんにリードを持つ手の負担が減り、なんというすばらしい発明だろうと感動したものです。しかし、犬の気持ち、そして犬の瞬発力はなかなか素人にコントロールできるものではありません。脇がキューとなってもワーイとしたいときはワーイとしたい、と彼は脇キューを恐れなくなりました。

その結果、本来毛むくじゃらであるべき犬である彼の脇はこのように脱毛されてきてしまっております。近藤真彦もしくは前田日明のようです。お相撲さんは激しい稽古による摩擦で脇体毛が消滅するとのことですがこの薄い脇を見て彼の激しい散歩を想像していただけると幸いです。なるべく抜けない方向の散歩をお互い心掛けたいのですけどね…。