「おとうちゃん…」

イヌゴエ [DVD]

嗅覚が鋭いせいで無自覚に感じの悪い青年がある香りを嗅いで覚醒し、父親から預かったフレンチブルドッグの声が聞こえるようになり…つうお話です。パッケージの可愛らしさでお子さんが喜ぶような犬ファンタジーかと思われるやもですがなかなか淡々としています。感じの悪かった青年がペス（犬名・本名は別にある・さらに実生活本名は「ブン太」）によりちょこっと変わります。何より感心したのはペス（ブン太氏）のおりこうさです。同じ犬種の我が家の童貞パンクスブルーノを見ていますからペスの演技（ていうかナチュラルにおとなーしくしてる様子）には感動しました。映画撮影は拘束時間長いでしょうしブン太氏もトレーナーさんもさぞやしんどかったことでしょう。特典にあったメイキングも拝見しました。役者さんもスタッフさんもみなペスの頭をなでるのが印象的でした。「がんばろうね」とか「えらかったね」とか声を掛けながらなでている感じがグッときました。星になったたくさんのチャトランのようにたくさんのペスがいるわけでなく、ペスに代わりはいないのです。ペス（ブン太氏）こそがこの映画の主演であったと思います。また、フレンチブルて犬はなでやすい頭をしてるんですよね…手の置き具合がいいのです…。ふふふ…。
ただひとつだけ気になったのは、作中青年とペスがお散歩をするとき、青年うんこ袋持ってないんですよね…。ハチクロ読んでても気になるんですけど。「リーダー外でうんこせえへんのか」て。犬と外を歩くときはうんこ袋必携ですよねえ。いくら室内で済ませる子でも外で出ることだってあると思うのです。がまんさせるのも可哀相ですし。なにしろ犬は喋れませんから飼い主が察知して始末しないといけませんよねえ。気になったのはそこだけでINUBAKAメンバーとしては大変満足の、すてきな映画でした。犬好き、フレンチブル好きの方必見。まさにお好きな人にはたまらない作品です。