ロシアの彼等に憧れて

昨日はPR1Dξ無差別級GP決勝戦のPPVを見ました。準決勝決勝の3試合は「あ」とか「お」を連打するだけで感想になってしまいそうなすばらしい試合でした。気の利いた感想全く言えません。「おお…」て池田理代子先生作品の吹き出しみたいな言葉しか出ません。しかしワンマッチがどれもエンリッチでした。しょっぱいしおっからい。特に打ちのめされたのはヒョー弟アレキVS大好きなセルゲイ・ハリトーノフの試合です。ハリ様完敗でした。あれは無い。無い無い無い。無い話だから。あまりのことにしばらく口が利けませんでした。
わたくしは元リンヲタで、なかでもロシア選手勢が大好きです。素朴なルックス、えげつない責めと打たれ強さ、おもしろくない冗談、赤い鼻、変な髪型、変な関節技、ロシア幻想を両手一杯抱えて見つめていました。リングスが閉まったあとPRIDEのリングに移った彼等の中でメキメキ頭角を現し頂点に立ったのがヒョードルでした。しかしヒョードルはロシアントップチームを離脱し新興勢力であるレッドデビルに移籍してしまいました。当初わたくしは「ああお金だな」と思ったものです。強さに見合うビッグマネーを約束するからこっちいらっしゃいなと声を掛けられてついて行ってしまったのだなと。仲間を裏切るなんて許し難し、と別にわたし仲間じゃないのにヒョードルを敵対視しました。元の師匠であるヴォルク・ハンが目の笑ってない笑顔で言った「ロシア人はロシア人が始末する」という言葉にじんじん痺れました。で、いろいろ端折りまして、昨日の試合。「弟を倒して次は兄。これでミッションは完了」という復讐劇を目撃すべと自己内メインカードとして楽しみにしておりましたらば、あの結果。思い切りな返り討ちでした。ハリトーノフはロシアントップチームの看板。ハリ様はヒョードルの弟に敵わなかったのです。これはショックでした。そして考えました。「なにさお金に転んじゃって」みたいなことを思い憎がっていましたがヒョードルは多分お金の為だけに離脱したのではないと。このチームに居ては自分の進化がのぞめないから、ここに居てもこれ以上強くなれないから、と出ていったのではないのかと。こんなことは認めたくありませんがハリトーノフは怪我からの復帰ということを差し引いても進化していませんでした。むしろ劣化していました。あのチームは自分たちの持つ技術に絶対の自信を持っているのでしょう。でも視野狭窄な部分が多々あるのかもしれません。看板の敗北でこれからの巻き返しつうか建て直しを真剣に考えていただきたいと強く思います。今のままじゃ絶対ダメですよ!(誰だお前は)大好きなハリ様の敗北によりヒョードルの貪欲さ恐ろしさを思い知りました。ま、怪我でずっと試合しとれへんし今現在もあのエラ強のままなのかどうかあやしいですけどね!(負け惜しみ)しかし試合に負けたからと言ってファンを止めるような毛の生えそろわない小娘ではなくボーボーの中年ですからこれからもハリ様を、ロシアントップチームを応援してゆきます。こんなもんじゃない、まだまだ底知れぬ力があの組織にはあるとわたしは期待して止みません。