見た

邦衛をスクリーンで、という贅沢を味わいに映画館へ見にいくつもりだったものの、なんやかやあって見に行けなかった映画です。なんやかやあっても見にいく人は見にいくものですよね映画って。映画はたいてい映画館で見た方が圧倒的にすばらしいようにできてるもんですよね。わかってんですけど、わたくしどうも映画館不精なのです。映画好きなのに。この作品の場合上映映画館がウチからは相当不便なところにあったというのも大きな理由なんですけど、なかなか映画館に出向かないんですよ…。映画館の神に祟られてるのか知らんけど、かなりの確率でとなりの席の人がくさかったりするんですよね…。エヴァンゲリオンを封切り日にひとりで見に行った日は両隣り斜め前後全員くさかったのは仕方ないとして(←差別発言)いろんなくさい思いをしてるんですよ…。生乾きの洗濯物が体温で蒸れた臭いとか、学校の下駄箱のにおいとか、ヌカ床っぽい臭いとか。かわいいお嬢さんが隣でもつけ過ぎのアリュールと煙草(霊視によるとパーラメント)が混じったつらい臭いがしてきたり。あ、今日はくさくないわ!と思っても前の席の人が屁ひったりとか。まあ自分もひったりしますけどね…。にんげんだもの…。とりあえず、くさいと集中できやしませんよね…。
さてようやく見た「福耳」ですが、ご年配の俳優さんばかりの作品であるに関わらずやたら爽やかです。清潔感があるというか。可愛らしくも悲しい、悲しくも温かいお話でした。世界初ガリガリガチャ歯主演俳優・こんなにもガチャ歯なのに主演俳優・宮藤官九郎さんが「最初の方なんかいけすかない感じなんだけどお年寄りとの濃密なふれあいによって徐々に好青年になっていく役」をきっちりと演じてらっしゃいました。