京の都と書いて京都

シャッフルに研ナオコスペシャルベストをぬち込んで、のぞみという名のロンサムトレインに乗り、行ってきました秋の京都へ。目に入れたら10秒はキープしていられるくらい可愛いチズ彦先生(id:happyicecream)ご案内していただきました。お天気にも恵まれ、修学旅行生がイナゴのように跳ねていました。街の造りがなんだかいっぱいいっぱいの名古屋に比べ京都はしっとり上品なすてきな街ですね。おやつ大臣という御姫様とアイアム高齢ガールの凹凹コンビ(俺たち低身長)で若冲と江戸絵画展をしばきあげるという寸法です。
公式サイトのトップにある鶏の絵がわたくしとても好きで(多分酉年だから)本物を拝むことが出来感激いたしました。紫陽花双鶏図、あじさいの青は時を経てもなお大変美しく、それは保存状態のよさもあるのでしょうけども、裕福な絵道楽の若冲が当時最高級の画材を使っていたからだろうなあと。好きな対象物をガン見して、好きなように・リアルかつ自分の都合のよいように・繊細かつダイナミックに描く若冲の作品はどれも素晴らしかったです。レースなんか見たことないだろうにレースのように繊細に鶴の羽根を描いたり、迷いのない一本線でグリンッと円で鶴を表現したり。若冲の描く鳥類は多分夜中に画面から出て朝になったら戻ったりしてるんじゃないかしらん。生き物的におかしな形をしていたとしても(虎や象は実物見たことない生き物であろうし)画面の中の動物や鳥はまるで生きているみたいに生々しく、ビッとしていました。
鳥獣草木図屏風は視界に入った途端鳥肌立ちました。アナーキーにも程があるだろ、と。プライス氏が若冲に惹かれまくるわけがこの屏風に詰まっている気がしました。江戸時代のリッチマンが描く絵を異国のセレブが収集。夢のようなお話でございます。
若冲以外の作家の作品もどれも素晴らしかったです。中には「何故これを?」みたいな悪趣味な作品もありましたがバテレンさんのジャポニズム趣味にヒットしたならいたしかたなし、コレクションに深みが出るよね、とか勝手に納得いたしました。幽霊の掛け軸とか、あんまし一緒くたに置いておいたらいかんのじゃないかな…。ハウストレンジとかゆって眺めてるのかな…。供養済みなのかな…。
チズ麻呂先生と街を歩いてお買い物しておいしいもの食べて、あっという間に時が過ぎました。麻呂先生の完璧なエスコートで秋の京都を満喫いたしました。チズ麻呂彦先生ほんとうにありがとうございました。