11月

毎年11月3日あたりに石油ファンヒーターを出すのでした。ここらへん夜は相当冷え込むのです。濃尾平野のど真ん中、伊吹おろしが暴力的に吹きずさむこの村、最近は稲刈りも終わり、枯れた藁色の坊主田んぼが村の殺風景さに淋しさという味付けをし、遮るものがなくなったせいで空は広く、なんだかもう無性に寒いです。景色のせいで体感温度マイナス3度はあります。しかし夏は夏で虫は人を殺めんばかりに飛びちぎってるし、カエルは道端で開きになって干さってるし、半年に一度は田んぼに車がダイブするし、当然暑いしで嫌だ嫌だと過ごしていました。どっちがいいかなあつったらまだ冬ですかねえ。ホント今年どんだけカエルの死骸見てきたか。どんだけ虫に刺されたか。そういった不快がない分冬のほうがましです。というわけで例によって「オラこんな村いやだ」で〆させていただきます。