H G & R G

ハッスル22PPV再放送視聴。ハッスルでのレイザーラモンはコンビでなくタッグです。正直、ハッスルでのHGに乗れたのは最初の3試合あたりまででした。「1、2、3、フォー!ル」と3カウントを奪う:プロのレスラーに奪わせて:いただいている:HGを薄笑いで見ていました。「芸人にしては動ける」程度のお話ではさすがに続けて見つめるのがつらかったのです。当時ハッスル軍は試合で魅せられず人望も人気もないキャプテンが君臨していたので、キャプテンや二番手三番手のプロレスラーを花形にするより華のあるHGをトップに置いた方が楽だったのでしょう。HGのがんばりを「偉いなあ」と思う反面「大変だろうなあ」と同情の目を向けていました。一方、RGの試合は名勝負の宝庫でした。RGの試合にはHGにはない圧倒的な説得力があります。素のまま、そのまま出て行って、ゲスゲスのガスガスにやられるからです。やられているからいい、というわけではありません。やられっぷりに愛を感じるので見てるこっちはジーンとしてしまうのです。プロレスの試合として成立させるため、どんだけ痛くてしんどくても決着がつくまで逃げずにリングを降りないRG。プロレスについて色々見て来たり色々いらんこと知ったりしてもなおプロレスを好きでい続ける人間だったらRGを見て涙を流さなきゃうそです。試合途中でリング降りちゃうプロレスラーをどんだけ見てきたことか。プロレス見るの卒業しちゃった知り合いが何人いることか。RGはプロレスを愛するからこそ技を受ける。痛くて弧を描いて悶絶するけど受ける。チョップを受けたら皮膚が裂ける・背中を平手で打たれたらくっきりモミジの跡を描く。体を張ってプロレスラーの凄みを見せてくれているのです。これを愛と言って過言があるでしょうか。ないね!(←柴田恭平で)
この日の試合も感動に次ぐ感動、号泣に次ぐ号泣でした。大阪凱旋試合なのに相手が天龍&川田。HGをフォールする天龍、カットに入るRG、そのあとの天龍RGの攻防、モー横隔膜が震えた。魂も震えた。「芸人がやるプロレスなんて」とおっしゃるプヲタもいるでしょう。そう思うのはやっぱり仕方ないとも思います。それもプロレスに対する愛でしょう。色々な愛があっていいと思います。リングの上でお客さんに勇気を与える仕事それがプロレスラーです。芸人さんでも超一流のプロレスラーになれるひとときがある、幼児でも児童でも脚立でもプロレスラーになるひとときもある、それがプロレスの時空なのです。なのだと思います。