みはってます

若冲の畢生の大作・動植綵絵が120年ぶりに相国寺へ里帰りしているというのにつらい理由で京都へ行けないわたくしです。断腸の思いです。愛しいあの娘と朝寝する断腸ね(間違った八代亜紀)です。ちょうど今プライスコレクションが名古屋に来ていることもあり若冲の作品に浸りまくれると喜んでいたのに全くもって断腸ねです。代償行為として県美ミュージアムショップで動植綵絵の本を購入。

目をみはる 伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)

目をみはる 伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)

オールカラーで動植綵絵の濃密艶麗な世界を堪能できるすばらしい本です。30幅すべてと解説はもちろん、見開きクローズアップで緻密な筆致を凝視することができます。実物にこんなに近付いたら取り押さえられるでしょうけど自分の本なら鼻息吹きかけ放題です。解説の美しい日本語にも背筋が伸びる思いです。
 
こんなかんじ
…でもやっぱり、どう考えても、実物に会いたかったです。悔し涙でページが濡れます。そうそう、2回目のプライスコレクションもまた存分に楽しめました。京都とは配置が違うので新鮮な気持ちで見ることができました。そして強く思ったことは …………日本に返してくんねえかなあ、て。