寂しい眺め

近所の田んぼも稲刈りが済み、禿げ土地となって空っ風が吹いています。夏の間は目にしみる美しいグリーンだった風景が、寒さと供に枯れ風景となるのです。「稲刈ったところの、根元らへん残ったところを踏むと、パリッとか言って楽しい」と土着の子供達が言います。人様の田んぼに無断で入って枯れ稲踏みを楽しむような年ではないんだよ。おばちゃんもうボーボーだから。
田んぼが空になっていると、何故か捨てエロ本が散乱します。この、枯れ田んぼにエロ本という風景がまた、えもいわれぬ哀愁を醸し出します。そして何故、通学路のそばの田んぼにこそ捨てエロ本は多いのでしょう。「ああこんなもん触って、手が腐る!」とプリプリしながら田んぼ所有者のおばあさんが始末をしています。エロ本だって資源です。田んぼには捨てないでください。